AtomMan X7 Tiを買ってみた

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なにげに最近賑やかなミニPC界隈。少し前まではへぇーって感じで傍観者になっていただけのワタシだけど、少し調べてみると、これがまた物欲に火をつける結果になってしまい。

最近流行りのミニPC

元々、このジャンルはインテルのNUCや台湾系メーカのそれに近いものが販売されていたが、インテルがAlder Lake-Nを出した辺りから、N100やN200などを搭載したミニPCをAmazonで見る機会が多くなった。

特徴は何といっても価格の安さ。CPUはマザーボードに貼り付いていて交換できないが、メモリやSSDが最初から搭載しており、Windowsまで添付しているのに、Amazonで3万円前後で購入できる。

この価格でなぜ成立するのか不思議でならないが、セカンドマシンとして購入してみても面白い。メインマシンの環境を壊したくない実験用や、自作サーバなんかにも使えそうだ。

ちょっと調べてみた

気になったので、もう少し調べてみたところ、CPUはノートパソコンに使われている様な低消費電力タイプを採用している物が殆どだ。その中でも最近はMINISFORUMというメーカが面白そう。

モバイル系CPUといえば一昔前のYプロセッサ、最近で言えばAtom系のノンビリした物を想像するが、ここに搭載している物の性能レベルはデスクトップ系CPUに匹敵する性能の物ばかり。インテル系だけではなくAMDのRyzenシリーズを搭載する物も数多くある。もっとも、最近のモバイルCPUの性能はインテルで言えば第12世代あたりから大きくジャンプアップしていることもあり、モバイル向けCPU=遅いの構図は無くなりつつある。

実際、AlderLake-Nなんかも(インテルはちゃんと言っていないけど)ラインナップ的にはAtomに分類されるのだが、所謂それまでのAtomとは一線を画す性能であることは間違いない。4コア品だと第6世代(SkyLake)のCore i7に匹敵する性能というのは大げさではない感じだ。

AtomMan X7 Tiとの出会い

MINISFORUMのサイトを巡回していると、AtomMan X7 TiというPCを発見。そのネーミングからAtomを搭載しているのか?と勘繰ったがCPUはCore Ultra9-185Hを搭載、メモリとSSDが非搭載のベアボーンか、32GB DDR5メモリ+1TB SSD付きを選択できる。(因みにAtomManはアトマンと呼ぶみたい)

このPCの大きな特徴としてWiFi7に対応している他、5Gbps有線LANも2ポート持っており、ネットワーク機能が充実している点が個人的には嬉しいところ。PCI Expressを外部接続するためのOculinkポートも搭載しているから、後付けでグラボを増設することも可能だ。

面白いところとして、本体に4インチのタッチスクリーンを搭載している。これはCPUやメモリの使用状況などを表示する他に、パフォーマンスの調整もこの画面から設定できる。カメラも内蔵していてWindows Helloにも対応しているから、このPCに向き合えば顔認証でログインできたりもする。さすがに価格はN100を搭載した物と比べて高価だが、その価格に十分見合う物に仕上がっている。

購入→組み立て

ということで、早速購入してしまった。SSDもメモリも手持ちの物があったのでベアボーンで注文。

組み立ては、きちんと説明書を見ながら行えば難しい事は何も無いが、気を付けたいのは、SSDやメモリを取り付ける際にファン側から蓋を開けてヒートシンクを外す必要があるが、この時にネジを内部に落とさない様に注意するのと、蓋には薄いフレキケーブルが接続されているので、乱雑に蓋を開けるとこのフレキケーブルが断線する恐れがあるので注意。

メモリには同梱されている電磁波吸収材を貼る指示があるのでこれも忘れずに(VCCI対策で苦労したのだろうか)。尚、説明書にはメモリに貼ってからスロットに挿入と書いてあったが、やってみた感じではメモリをスロットに挿入してから貼った方がやり易い気がした。

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気になる性能は

無事組み立て後、OSをインストール。ドライバは公式サイトのサポートから全てダウンロードしインストールを行った。よくタッチスクリーンの表示がされないというコメントを見かけるが、SCCSというドライバがその役割を担っている様なので必ずこれも入れておく。全て準備が揃ったので、PASSMARK11で性能測定を実施。

環境はメモリ PC5-44800 32GB、SSDはWD BLACK SN850 (NVMe Gen4) 512GB、グラフィックスはCPU内蔵で測定。

CPUスコアが31,027ptをマークした。それまで使っていたフルタワーのメインマシンはAMDのRyzen7-3700Xを搭載していたが、そのスコアは23,055pt。こんなに小さくて静かなPCでこれほどの性能が出ることに驚いたのと、これまでファンをガンガン回して冷却し性能を維持してくれていた3700Xの居場所が無くなった気がして何だか複雑な気持ちに。

セカンドマシンとして購入したつもりだったが、いっその事こちらをメインマシンに昇格させるのもアリ。グラボはどうしようか迷っているが、必要ならOculinkで増設してみてもいいかな。

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