GoodSyncで写真をNASに同期しよう

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iPhoneで撮った写真は何も意識していなければ、自動的にiCloudに同期される。このおかげで、iPadやパソコンからも撮影した写真を見たり、ダウンロードや編集も自在に出来て非常に便利。

ご存知の通り、iCloudは無償で使える容量が決まっているが、我が家ではApple Oneのファミリープランに入っているので、iCloudも200GBを家族で共有しながら使っている。ところが、なんと我が家の子供が180GB以上を写真で占有している状況を確認。よくもまあこんなに撮り溜めたと呆れながら、どうにかせよと伝えたものの、涙目で思い出は削除できないとかなんとか。仕方がないのでNASを使った自動バックアップ手段を検討してみた。

QNAPのアプリでも同期できるが・・

いま使っているNAS(QNAP)には、モバイル機器向けの写真アプリがいくつかある。

その中でもQuMagieというアプリが良い感じ。AIによる自動的な写真の整理などの他、iPhoneで撮った写真を自動的にNASへ同期してくれる機能が便利。

但し一点だけ課題がある。それは写真を同期させるために常にQuMagieを起動しておく必要があること。別にそれでもいいじゃないって方もいると思われるが、昔ながらのWindowsユーザであるワタシは、複数のアプリケーションをシステムに常駐させ続けることによるハードウェアリソースへの影響が気になって仕方がない。

iPhoneは複数のアプリを常駐させ続けても問題無いと言われているが、どのアプリも使い終わったら完全に終了させなくては気が済まないのだ。なので、QuMagieも使い終われば自然と終了してしまう癖が付いている。

QuMagieを起動した時点で同期が始まるので、バックアップと割り切れば1週間のうち1度でも起動すれば良いだけの話なのだが、家族にも同じ運用をさせるにはリスクが大きい。QuMagieを数ヶ月起動しないまま、NASにバックアップされていると思い込み、iPhoneから写真を削除してしまうと取り返しがつかない。

理想はiPhoneと同じ動作、つまり写真を撮った時点で無意識のうちにiCloudに同期される様に、自動的にNASに同期させる方法がベスト。これを何とか実現できないかと調べた。

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GoodSyncという解決策

いろいろ調べるうちに、GoodSyncというサービスがやりたい事に最も近いことが分かった。

これはクラウド間やNAS、PC間を同期させるためのサービスだが、この手のサービスでiCloudに対応しているものは意外と少ない。GoodSyncはこれに対応している上、QNAPにも対応しており、今回はこれを使いiCloudとNASを同期させてみる。なお、QNAP以外にもWindowsやLinuxなど様々な環境に対応している様だ。

アカウント作成とQNAPへのインストール

まずは、GoodSyncのアカウントを作成する。Webサイトの右上にあるログインのボタンを押し、以下の画面からCreate New Accountのリンクをクリックする。難しい事は何もないので指示に従い進めていこう。

次にQNAPへGoodSyncサーバをインストールしていくが、これはApp Centerには存在しないので、GoodSyncのサイト(GoodSync Server for QNAP NAS)に従い、一旦パソコン上にqpkgをダウンロードしておく。

ダウンロードしたqpkgはAPP Centerで読み込み、インストールを行う。最初にApp Centerの設定メニューを開き、一般タブの「正しいデジタル署名なしでのアプリケーションを許可する」のチェックを入れる。(この設定にリスクを感じる方はインストールを中止してください。)

次にApp Center画面右上の右から3つめのアイコンをクリックして「手動でインストール」を選択。

ファイル選択画面となるので、先ほどダウンロードしたqpkgを指定してインストールする。

インストールを完了すると、App Centerのマイアプリにgs-serverのアイコンが表示される。これを開くとサーバが起動し、IDとパスワードの入力を促されるので、作成したアカウント情報を入力する。

以下の画面が出ればOK(以下画像は画面左上のみ)。初回起動時はいくつか設定を求められるが、わかる範囲で設定するだけで良い。

Show GoodSync GUIを押すとGUI管理画面に入ることができる。

iCloudからNASへの同期設定

それでは、iCloud写真からNASの指定フォルダへの同期設定をしてみよう。GUI管理画面に入ったら左上に次の様なボタンがあるはずだ。

まず「NewJob」をクリックするのが最初にやること。ちなみに以下画像は日本語で表示されているがデフォルトは英語表示。詳細は割愛するがこれは設定で変更できる。

まず最初にジョブ名を決める。これは自分のわかりやすい名前でOK。次に同期方向を決める。

「双方向の同期」はiCloudとNASのいずれかが更新されたらそれが反映される。この他に左から右、右から左の片方向の同期が選べる。ここで左とは同期元(Source)、右は同期先(Destination)を意味する。

今回はiCloud写真からNASへの同期なので、iCloud写真が左(同期元)、NASのフォルダは右(同期先)となる。よって「左から右へ(片方向)」を選ぶことにする。

OKすると、画面右側が以下の表示になる。先の左とか右というのは、このSource Folder、Destination Folderの位置を意味している。今回はこのフォルダにiCloud写真(左)とNASの指定フォルダ(右)を設定する。

まず、Source Folder(同期元)の設定を行う。Source Folder部分のSelect Folderクリックすると以下画像が表示される。ここで、Apple iCloud Photosを選び、New Accountをクリックする。

以下のウインドウが開くので、自分のApple IDとパスワードを入力する。入力したら「test」を押してアカウントに正しく接続されるかを確認しよう。

以下の表示になるので、「All」フォルダを選択。

次に同期先フォルダとしてDestination Folder側のSelect Folderをクリックする。Net Shares (Sib-SMB) からNew Accountを選びNASのアカウント情報を入力する。

次の画面にNASのアドレスとアカウント情報を入力する。Server AddressはNASのIPアドレス。共有名は適当に好きな名前を入力し、User IDとPasswordはNASにログインするための情報を入力する。最後に「test」ボタンを押して接続テストを実行しよう。

ここまでできたら、画面上部中央にある「解析」ボタンを押すと、同期動作を行うにあたり異常がないかの確認作業が実行される。但しその前に必ずやっておく事がある(これをやらないと「解析」が失敗する)。

画面右上の「オプション」をクリックし、左ペインから「左側」を選ぶと以下画面になる。左側とは先に説明した通り、同期元(Source Folder)のことだ。この設定を「左側」の設定画面からおこなう。

フォルダオプションの中の「Folder Options」ボタンを押し、以下画面の「ここには_gsdata_を作成しない」にチェックを入れる。_gsdata_というのはGoodSyncの管理フォルダだ。このフォルダは通常、同期元と同期先にそれぞれ作成される様なのだが、iCloud Photosのドライブは、Appleの仕様で画像データ以外のファイルやフォルダを保存できない。この為、解析ボタンを押した際に_gsdata_をiCloud Photosに作成しようとするとエラーになってしまうのだ。このチェックボックスはこれを回避するためのオプションであり有効にしてSaveする。

その後、一旦GoodSyncからログオフして、QNAPのAppCenterからGoodSyncのサービスを停止し、再度起動する。これをやらないと、我が家の環境ではその後の解析動作でエラーが出てしまった。

続いて、オプションメニューから同期設定を行う。まず「一般」のジョブタイプから「左から右へ(片方向)」となっている事を確認した上で、必要に応じて「削除を伝搬」にチェックを入れる。この設定はiCloud写真側で写真を削除した場合、つまりiPhoneやiPadで写真を削除した時に、NAS側に同期されている写真も削除するかどうかの設定だ。

元々の目的は、最終的にiCloud写真の中身を空にしてもNASにバックアップされている状態を作ることなので、自分の使い方としてはこのチェックを外している(下の画像ではオンになっているが実際はオフ)。チェックを外すと無条件にNASに写真がバックアップされる様になる。だからNAS側で不要な写真は個別に削除していく必要がある。

次に「自動」を開き自動保存の設定を行う。ここで写真をNASにバックアップするタイミングを設定する。まずファイル変更時にチェックを入れ、ファイル更新後に何秒経過したらNASへのバックアップを開始するか秒数を入れる。但し、自宅環境ではこの設定だとうまく行かない様なので、周期実行にもチェックを入れ、10分ごとに強制的に同期させることにする。これ以外にも設定があるが、とりあえずデフォルトでも問題ない。

準備が整ったら、解析ボタンを押す。正しく設定されていれば解析が始まり、iCloud写真側のフォルダとNAS側のフォルダの両方の検査が始まる。問題無ければシンクロボタンを押すと無事に写真データのコピーが始まる。

その後はiPhoneで写真を撮る度に10分毎に自動的にNASにバックアップされる。

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QNAPにサーバを入れたくない方は

とはいっても、メインで使っているNASにGoodSyncサーバを入れるのは何となく不安という方は、QNAPとは別に常時稼働のWindowsパソコンを用意するか、QNAP上でVirtualization Stationを有効にしてWindowsやLinuxの仮想マシンを準備する。或いは、Ubuntu Linux Stationを有効にした上で、それらの上でGoodSyncサーバを動作させれば良い。

GoodSyncの無償版は30日有効

GoodSyncは初回インストール後、30日間は無償でフル機能が利用できる。この間に使えるかどうかを判断しよう。試用期間後は同期可能なファイル数や同時実行のジョブ数に制限が掛かるので注意。ライセンスを購入したら、GoodSyncのWebサイトにログインして管理画面上でアクティベートすることをお忘れなく。

iCloud以外のパブリッククラウドにも対応

GoodSyncは様々なパブリッククラウドにも対応しているし、クラウド間やPC-PC間の同期など自由自在に使える同期ツールだ。直感的な操作感で非常に使いやすく動作も安定しているので、クラウドからのバックアップやNASをクラウド代わりに利用することを考えているなら、一度試してみることをお勧めしたい。

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