仕事に集中!テレワーク環境を整えよう2

当ページのリンクには広告が含まれています。

前の記事の通り、テレワークは自宅パソコンのハードウェアは勿論ですが、ご自宅のネットワーク環境をいかに安定させるかということが重要になります。今回はその辺りの説明をしていきますね。

インターネットへの接続環境

個人宅でインターネットに接続する場合、いくつかの方式があります。最もメジャーなのは光回線ですが、ケーブルテレビの仕組みを応用した回線、最近では工事不要の5Gを使った回線もありますね。

テレワークでは安定したインターネット常時接続が必要です。スマホを使ったテザリングで済ませたいという方もいると思いますが、テレワーク用の環境としては無理があります。自宅が戸建てなのかマンションなのかによりますが、まずは導入できるインターネット回線について調べてみましょう。

速度については音声・ビデオ通話での利用を想定すると、常時30~50Mbps程度の速度があれば問題無く使える速度と思います。

  • テレワーク用途にテザリングはNG。
  • 自宅に合った固定回線を契約しよう。
  • 速度は30~50Mbpsあれば十分使える。

インターネットへの接続速度を測定できるサイトが多くあります。自分のパソコンがどの時間帯でどの程度の速度が出ているのか確認してみると良いでしょう。契約した速度がそのまま出る訳ではありませんが、それでも十分な速度が出ない場合、自宅内のネットワーク環境がボトルネックになっている可能性があります。

テレワークするならWiFiは避けよう

固定回線でインターネットに接続しているご家庭の場合、おそらく殆どの方がWiFiを利用していると思います。ノートパソコンの他、スマホやタブレット、ゲーム機などWiFiで家庭内ネットワークに接続するケースが増えています。

でも、前回記事でも触れた通り、家庭用のWiFiは電波を皆で共有するため、WiFi機器が多ければ多いほど速度が低下していきます。この為、インターネット回線自体は高速でも、その出口の前で混雑する事で思う様に速度が出ないといった事が起こるのです。家族がネットワークゲームを始めたり、スマホで動画を見始めた途端に影響が出る恐れがある中、安心して音声・ビデオ通話で仕事ができないですよね。

家族にその都度、使用制限をかける訳にもいきませんから、テレワークに使うパソコンは家庭内のWiFiから分離しましょう。つまり有線化してゲートウェイ機器(ルータ)まで接続するのです。

テレワーク用パソコンの有線化

では、パソコンを有線化してみましょう。準備するものは以下です。

  • 有線LANポート付きのパソコン
  • LANケーブル
  • スイッチングハブ(必要に応じ)

これだけです。それでは1つずつ説明していきますが、当然ながらインターネットの固定回線に加入していることが前提です。

有線LANポート付きのパソコン

有線LANはデスクトップパソコンであれば殆どの機種で搭載されていますが、ノートパソコンは搭載されていない物も多いです。

搭載されていない場合でも、USBと有線LANを変換するアダプタが安価に市販されていますので、これを使います。このアダプタのUSB部分はUSB3.0以降に対応したもの、LAN側の規格は1000BASE-Tに対応した物を選びます。

LANケーブル

LANケーブルで有線LANポートとゲートウェイ機器を接続します。ゲートウェイ機器にWiFiルータを外付けしている場合は、WiFiルータの有線LANポートに接続します。

LANケーブルはいくつかの規格がありますが、1000BASE-Tに対応した「CAT6a」という規格のケーブルを選びます。他にも「CAT5e」や「CAT6」などがありますが「CAT6a」はより安定した通信が行えるケーブルです。将来的により高速な有線LANに変更した場合もそのまま利用できます。

スイッチングハブ

スイッチングハブは、複数のLANケーブルを相互に接続して通信経路をコントロールするための機器です。USBのハブと同じ様なイメージです。これも今から準備するのであれば1000BASE-Tに対応した物を選びます。

ひとり暮らしなどで1台のパソコンからゲートウェイ機器やWiFiルータに直結して使う場合は不要ですが、複数人の家族がテレワークを行う様なご家庭では、その有線化も考慮しておきたいですね。

現在、1000BASE-Tのスイッチングハブはとても安価になっています。当面利用の予定がなくても、いつでも使える様にとりあえず準備しておいても良いでしょう。

限られた速度でテレワークをするコツ

どうしても接続速度が出ない場合は、通信データそのものを減らすしかありません。

例えば、リモートデスクトップで2画面を使って作業している場合は、2画面分のデータをインターネットを経由して自分のパソコンに伝送させることになるためデータ量が多くなります。1画面だとしても4K解像度で表示されていれば、単純にフルHD解像度の4倍のデータ量となってしまいます。

このデータ量をカバーできるだけの接続速度であれば問題ありませんが、そうではない場合、1画面表示に戻したり、画面の解像度を小さくしたり工夫が必要になってきます。いろいろ設定を変えてみて自分の環境に合った設定を見つけましょう。

これを機会にパソコンをもっと使おう

テレワーク環境について紹介しました。

最近はスマホやタブレットばかりで、パソコンの前に座ることが減ったという方も多いと思います。でも、テレワークによってせっかくパソコンを使う環境が整備されたのですから、普段使いとして動画を見るにしても、ゲームをするにしても、むしろパソコンを使った方がイイねと気付けるかもしれません。この機会に再びパソコンと戯れてみてはどうでしょうか。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次