こんにちは。最近、パソコンの性能が体感的に飽和して久しいです。突然何を言い出すのかと思うかもしれませんが、元々パソコンという機械は性能を上げるために頑張っていた時期があって、でも、いつしか普通に使うだけならこれでいいじゃんっていう時期も経て今があります。ここに至ったいまだからこそ、パソコンを購入する際には中古パソコンという選択肢も考えても良いかもしれません。
中古品に抵抗がなければオススメ
中古でパソコンを買う方というのは、電気屋さんで新品のパソコンが20万円以上もする価格を見て怯んでしまった方か、必要に迫られて敢えて特定モデルを中古で購入する方の2通りです。後者は良いとしても、前者、つまりパソコンを電気屋さんで購入しようとする方ですが、とにかく新しい技術が満載の最新PCが欲しいという方は高くても購入すべきです。
ですが、それでも高くて悩むなぁって方も多いでしょう。そんな方は割り切って中古を探してみましょう。昔から中古品を扱うリアル店舗もありますし、オークションサイトやフリマサイトもあります。中古といっても、ちょっと覗くと一世代型落ちしただけの新品や、最新モデルでも開封しただけの未使用品なども安価に出品されている場合もあります。
一度他人の手に渡ったものはイヤという方は仕方ないですが、逆に中古に対して抵抗が無い方は非常にコスパの高い買い物ができる可能性があります。フリマサイトなどではメモリやストレージを大幅に増設した物や、オマケを沢山付けてくれる出品者もいます。つまり新品購入と同じ出費で、中古だとこのスペックが買えるというお得感があるのです。
安ければ良いというのはダメ
中古は安いのが魅力です。驚くほど安価なモノもありますが、安いなりの理由があることに注意が必要です。
あまりに古い型落ち品は避ける
もっとも分かりやすいのはパソコン自体の世代が古く、現代の技術トレンドから完全に置きざりにされた過去の製品です。この様な古い製品は、手持ちの古いOSでしか動作しないソフトや周辺機器を使いたいといった目的がある方には良いですが、これからパソコンに触れてみよう、買ってみるという方の購入はお勧めしません。
例を挙げると、Windowsの発売元であるマイクロソフト社はWindows10のサポートを2025年の秋に終了し、Windows11に移行することを促しています。サポートを終了するという意味は今後Windows10で不具合が起きたり、重大なセキュリティ問題が起きたとしても基本的には修正されない事を意味しますので、これを使い続けるのはリスクがあります。
最新パソコンではなくとも、Windows10からWindows11へのアップグレードは比較的簡単に行えますが、アップグレードを行うためにはパソコン本体に対して一定の条件があります。これが古いパソコンだと条件に対応していないケースがあり、アップグレードすることができないのです。こういったパソコンは中古市場で安価に販売されていますが、初心者の方は手を出すべきではありません。いずれにしてもパソコンはハードウェア的にも進化が速い製品ですから、型落ち品を購入するとしても3世代前より古いモノは避けましょう。

安過ぎるモノに注意
最新モデルや1世代古いだけ、或いは新品未開封を謳っているにも関わらず相場よりも大幅に安いモノは逆に注意が必要です。特にフリマサイトではこの様なモノがたまに出品されていますが、信頼できる出品者かどうかの確認は必ず必要です。販売履歴や本人確認がされているかの確認、実物の写真が撮影されているかどうかなど、十分に注意しましょう。
中古の程度を確認する
中古である以上は様々な不備や外観上の問題がある可能性があります。
中古品を購入する上で最も安心して購入できるのは、中古品を扱う専門店に出向いて自分の目で見て触ってみることです。ノートパソコンであれば、キーボードの状態やディスプレイの色合いの確認、傷や汚れ具合、バッテリー状態の確認など様々なチェックをしてから納得して購入することができるでしょう。また販売店が一定期間の保証を付けてくれる事が殆どですから、安心して購入できます。
ただ、近くにその様な店舗が無かったり、同じモノをより安価に購入するにはフリマサイトやオークションサイトを利用する場合もあるでしょう。この場合は現物を確認できないので多少の不安がありますが、出品者の商品説明や写真などを良く確認します。心配なところがあれば、遠慮せずにコメントで確認するのが良いでしょう。
良心的な出品者は説明や写真も丁寧ですし、傷や汚れ、動作不良がある部分についてきちんと説明がされています。過去の販売履歴と評価についても確認しておくと安心できます。商品が到着したら必ず動作確認や外観の確認を行ってから受け取り連絡をするようにしましょう。
バッテリーについて
特にノートパソコンで注意しなければいけないのはバッテリーです。通常、バッテリーは消耗品扱いと表記されている場合もありますが、これはその通りです。ノートパソコンに装着しているバッテリーは寿命があります。充放電を繰り返すごとに寿命に近づき、最終的には満充電しても全く電池がもたなくなります。
最近のノートパソコンはバッテリーの交換ができない物が多くなっていますので、中古パソコンを購入する際は必ずバッテリーについて確認する様にしましょう。パソコンの中にはバッテリーの健康状態を確認できるものがあります。購入時にこれらの状態を販売者に確認するか、それができないなら、せめて満充電状態で普通に操作して何時間くらい電池が持つかなど確認する様にしましょう。
バッテリーが交換できる機種であればバッテリーを新品に交換することもできますが、純正バッテリー高価ですから、購入後すぐにバッテリーがヘタる様な物を掴まされると安く購入した意味が無くなってしまいます。
中古品の特徴を理解し上手に買い物を
あたりまえですが、中古パソコンは人が使った物です。前の利用者がどの様に使ったのかは調べる術もありませんが、一度納得して購入したのであれば、中古品であることを十分に理解しましょう。
購入後に小さな傷や汚れがあった、コネクタの内部に埃が付着していた、キーボードに手垢がついていた、使用感があるなど、これらは中古品である以上は普通に感じられる事ですので、これらの点に過度に残念になったり、クレームを入れたりするのであれば最初から新品購入する以外にないでしょう。
これはパソコンに限らず、車でも住宅でもそうですが、中古品でも1か月も使い続ければそれを忘れる事ができますし、自分の所有物として感じることができるはずです。新品では手の出なかったモノを安価に手に入れることができる満足感が、中古購入の良いところです。うまく利用して上手な買い物をしたいですね。