テレワークも一般的になってきましたね。その方法は会社によって様々だと思いますが、会社のITシステムに自宅からリモートで接続する、または会社に接続せずにコミュニケーション中心のテレワークをする方など、本当に様々なケースがあると思います。
テレワークといっても会社にいるのと同じ様に仕事を進める必要がある訳で(少なくとも会社はそれを期待していると思う)、自宅のIT環境が貧弱で仕事に集中できないとなると困りますよね。
パソコンはどんな物が良い?
概ねWindows10以降が搭載されたパソコンであれば何でも構いませんが、会社のITシステムや自席のパソコンにリモート接続したり、Zoomなどのコミュニケーションツールを使う場合は以下で良いと思います。
- 会社にVPNで接続してリモート接続するならCPUは何でもよい。
- 有線LANが搭載されている(いまのPCだと1000BASE-T)。
- メインメモリは4GB以上搭載。
- ノートパソコンの場合、外部ディスプレイ出力(HDMIなど)があるもの。
- ZOOMなどを使う場合はカメラ付きの物。(無ければ外付けでも可)
キーボードやマウスは自分に合った物を買っちゃおう
キーボードやマウスって一日中触る物です。特に文字入力に使うためのキーボードは非常に大切なデバイスです。普段は会社から支給されたパソコンに付属するキーボードや、ノートパソコンのキーボードを何気なく使っているかもしれません。
会社勤めの方なら、これらは食事するときの箸や普段使うスマホよりも多く触っているはず。パソコンショップに行けば多くのキーボードやマウスを展示しているので自分に合った物を探してみましょう。文字入力やクリック1つだけでも満足感が得られますよ。
ヘッドセットはアナログ接続がベター
Zoomなどを使う場合、ヘッドセット(ヘッドフォンとマイクが一体になったもの)を使います。Amazonに多くの商品が売っていますが、これもかなりの頻度で長時間使用することを考えると実物を見て購入したいところです。
パソコンとの接続方法も多種に渡っています。アナログ接続(パソコンのピンジャックに装着するもの)やUSBケーブルで接続するもの、Bluetoothなどのワイヤレス接続タイプなどもありますが、個人的におススメするのはアナログ接続タイプです。
難しい話は省略しますが、オーディオのアナログ接続はパソコンにとって昔から存在する方式のため、ハードウェアやOSからすると良い意味で枯れている技術です。オーディオデバイスとしては安定して利用できます。
一方、USBやワイヤレス方式の場合はアナログ方式と比較すると仕組みが複雑で、CPUの処理も増えることから、パソコンの性能によっては音声がブツブツ途切れたり、遅延したり、最悪全く認識しないといったこともあります。
ということでアナログのヘッドセットがおススメです。もしこれでうまくいかない場合は、音声と映像を分離しパソコンの負荷を下げてやる必要があります。多少煩雑になりますが、スマホにもZoomを入れて音声通話だけスマホで行い、資料や画像はパソコンで共有する方法だと殆どの場合うまくいきます。
ディスプレイは2画面で快適に
会社でもパソコンは1画面で使っている方も多いと思いますが、テレワークは自分で自由に環境を整備できるのが良いところです。せっかくなので2画面ディスプレイにトライしてみましょう。
2画面で作業することのメリットは使ってみればわかります。例えば1画面の場合、複数のソフトを同時に使っているとウィンドウを表示させるエリアが手狭になってきます。このため一旦ウィンドウを最小化したりしますよね。
2画面の場合は作業領域がそれぞれのディスプレイに拡張されますので、例えば画面1はExcelを全画面で表示しながら、画面2でパワーポイントの資料を作成するといったことが出来ます。これだけ聞くとどうって事もない様に感じるかもしれませんが、いままでウインドウの切り替えを頻繁にしたり、ウインドウサイズを絶妙に調整していた自分が何だったのか?と思わせてくれます。
設定はカンタンです。
購入したLCDディスプレイ(パソコンの映像出力に合ったもの)を接続し、Windows10の「設定」→「システム」→「ディスプレイ」にある「マルチディスプレイ」の設定を使います。この部分を「表示画面を拡張する」に設定してあげるだけで、接続したディスプレイに2画面目が表示がされます。
これを経験すると1画面の環境が窮屈になってしまい、戻れなくなるので注意が必要です(笑)。
ネットワークポートについて
自宅のパソコンはWiFiを搭載しているし、WiFiルータもあるからネットワークは問題無いよ、と言われそうですが、テレワーク用のパソコンとしては有線LANで接続すべきというのが個人的な考えです。ネットワーク環境については次回もう少し詳しく書きますが、快適なテレワーク環境のためにはネットワークの有線化は最重要となるポイントだと思います。
Zoomなどの場合、ただでさえネットワークに掛かる負荷が大きくなりますが、WiFiは建物の構造によって通信の実効速度が低下しますし、家族がWiFiを使って動画を見たり、ゲームなどを始めると途端にテレワーク用PCへ影響を及ぼしてしまいます。
家庭内に設置しているゲートウェイ(インターネットへの出口)の配置によって物理的に有線化が困難な場合もあると思いますが、この点は是非とも考慮した方が良いと思います。
パソコンの次は家庭内ネットワークの見直し
テレワークに使うためのパソコンは性能が良ければそれに越したことはありませんが、先にも書いたとおりもう一点重要なのはネットワーク環境です。テレワークはネットワークが安定していて初めて「普通に」仕事ができます。この点を考慮しながら現在の家庭内ネットワークを見直していきましょう。次回詳しく説明します。