マイニングは電力会社を選んでから

仮想通貨のマイニングはいかに消費電力を抑えられるかがポイントと書いてきましたが、電気代の高い日本ではリグ自体の省電力化に加え、電力会社の見直しを図ることが収益アップの1つの方法です。

マイニングリグの電力を測定しよう

まず最初に、ワットチェッカーを使ってリグ全体の消費電力を確認してみましょう。

上の写真がワットチェッカーです。

810Wと表示されている部分は、現在の消費電力、その下の115.6KWhの表示は累積の積算電力です。

810Wは1時間あたりの電力量なので1日あたりの消費電力を計算するにはこの値を24倍します。

つまり、810Wx24=19.44KWh がこのリグの一日あたりの消費電力です。更にこの値の31日分である602.64KWhが、1か月で想定される消費電力です。

電気代はいかほどに

通常、電力会社の電気料金はその使用量に応じて1KWhあたり何円と定義されています。

例えば、東京電力で従量電灯Bの40A契約では1KWhあたりの単価が、使用量が120KWhまでは19.88円、120KWhから300KWhまでが26.48円、それ以上が30.57円となっています。また基本料金は1,144円です。(2020年現在)

このリグの消費電力は602.64KWhですから、このままマイニングを実行すると、毎月の電気代は単純計算で17,548円となります。(消費税や調整除く)

こうして考えると、1KWhあたりの単価がもっと安ければ利益も大きくなりますよね。では、どうすれば良いのでしょう。

電力会社をちゃんと選ぼう

電力会社は例えば北海道に住んでいれば北海道電力(北電)、東京に住んでいれば東京電力(東電)に加入しているのが普通ですよね。でも2016年の電力自由化によって様々な業種の企業が電力の小売りをすることが可能になりました。この様な事業者は1KWhあたりの単価が安いのが特徴ですが、それ以外にも時間帯によって安価になるプラン、使用量によっては有利になるプランなどいくつもの特色を出しています。

自分のリグがどれくらいの電力を消費しているのかを確認した上で正しく電力会社を選べば、電気代を大幅に削減することが可能です。これは別の見方をするとマイニング効率が改善したことを意味します。マイニングは利益もコストも塵積なので、これって大きいでしょう。

電力会社を変えるリスクは全く無し

電力会社を変えるっていうのは停電時のリスクや、サービスに劣るなどいろいろ噂が立っていますが、結論から言うと何も変わりません。

電力自由化により多くの電力会社が誕生しましたが、自分に合った電力会社がきっとあると思います。勿論マイニングをしていない方も電気代を節約することができますので是非検討してみては如何でしょうか。

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