昨年(2021年)はいろいろあって暫くこのブログもサボってしまった。正月も過ぎて普通の日常が戻っているが遅ればせながら2021年を振り返ってみたい。個人的には仮想通貨の相場が上がり大きく収益が改善したのと、グラボを全取っ替えしたこと。
仮想通貨の値上がりに助けられた
2021年は仮想通貨が大きく上昇しマイニングの収益が大幅に改善した1年だった。僕以外のマイナーもグラボによって収益率に差はあるにしても、どのグラボを使ってもとりあえず収益はプラスに転じたはずだ。僕はというと、以前の記事でも書いた通り2021年の初頭にRX5700 6枚→RX5700XT 6枚へ更新し安定して300MH/sのハッシュレートを維持できた。これによって投資回収を一気に進めることができた。
でもマイニングによる収益よりも助けられたのは、他のアルトコインの値上がりだ。僕はマイニングが冬の時代(2019年~2020年春先くらいの間)、つまりマイニングをやればやるほど赤字になっていた時に円への換金は最低限にしてXEMへ換金していた。当時XEMは4~5円前後、いつ上がるのやらと思いながら相当数の購入を継続していたが2021年になって10倍以上に高騰、加えてXEM保有者にXYMという新通貨を同数配布された(エアドロップ)。具体的にどれほど益が出たのかはここでは控えるが、これまでの投資額を一気に回収した(確定申告もしないとね)。
グラボ価格の高騰に一喜一憂
2021年にマイナーへ大きな影響を与えたのがグラボ価格の高騰だ。マイニングブームの再来ということも大きいが、ここに来て半導体の世界的な調達難という事態が発生。
店頭からグラボが姿を消し、たまに在庫を見つけても高価で手の出ないRTX3090かマイニングに使えないロースペックな物ばかり。オークションやフリマサイトでは取引価格が高騰した。昨年LHR版のチップを搭載したRTX3000シリーズが発表され、2022年の現在では少しは流通するようになったものの、マイニング用途のグラボでは状況に大きな変化はない。
2020年からグラボの価格が2~3倍に高騰したのだから、新しく参入したマイナーにとっては大きくリスクを取らざるを得ない状況になった。その意味で一喜一憂ではなく憂うだけだろ、と怒られそうだけど、一方で僕の様に冬の時代からマイニングを継続してきた人間にとっては、古いグラボでも中古売却価格が大きく値上がった事によってグラボの更新がし易くなったし、逆にグラボを売ってマイニングを辞めようって人にとっては一つの動機付けにもなったのではなかろうか。
RTX3080を購入
冒頭に書いた通り僕はRX5700XTを6枚使っていたが、イーサリアムのPoWからPoSへの移行が2022年にも行われるという情報が気になって、いつかnVIDIAのグラボへシフトすることを目論んでいた。
とは言っても、いまのRX5700XTで十二分に稼げているし(嫁も大いに喜んでいる状況だし)、本当にいまグラボを更新する必要があるのか?と自問自答した。しかしこのグラボで稼げなくなると周知されてきた時点で売却しても二束三文になるだろうし(今の品不足の状況ではそれなりに価格は付くと思うがゲーミング用グラボとしてのRX5700XTの時代は終わっているので)、いま動くことを決断した。
僕の持っているRX5700XTは2021年の1月に約55,000円で新品購入、それが10月には約110,000円までオークションサイトで値上がっていた。これを6枚売れば手数料を抜いても約600,000円にはなる。これを元手にRTX3060Tiの非LHR版を購入する事も考えたが、RTX3060Tiの相場価格は約120,000円。最初に店頭で見かけた時は約55,000円程度(ゲーミングの性能面でも妥当)で販売されていたので、個人的にこのグラボにこの価格が付くのはちょっと違うぞと思っていた。
よって将来的にマイニングが再び終了した時のリセールバリューを考えて、RTX3080の非LHR版を購入することに決定。ただ相場価格は約220,000円。少し追加投資しても3枚しか購入できずハッシュレートは現状の300MH/sに届かない。ワッパはRX5700XTとそれほど変わらないことから思い切って更に再投資をして4枚購入することにした。ハッシュレートは約360MH/s @リグ電力950Wで収益アップも果たした。5枚、6枚と追加するのは電源容量が1200Wなので効率面でも不利だし無理。とりあえずこれで2022年を乗り切ることにした。
2022年は先行きが見えないが・・
今年、本当にPoSに移行してイーサリアムのマイニングが終了したらどうなるのだろう。RTX3080で別通貨を掘る様なことになってもちゃんと収益が出るのか先行きが見えないが、少なくとも今年はマイニング機器に大きな投資をするのは控えておこうと思う。nVIDIAは新しいグラボでもLHRの様な対策を打ってくるだろうし、AMDにもあまり期待できない。その意味でこのRTX3080のリグが当面の最終形として活躍してくれることを期待したいところだけど。今年もよろしくお願いします。