仮想通貨のマイニングをやってみよう3(お試し編)

マイニングに必要な準備はできましたか?

取引所の口座登録までは少し時間が掛かると思いますが、その間もマイニングは始めることができます。さっそく始めてみましょう。

NiceHash Minerによるマイニング

導入編で実施したインストール、設定、ベンチマークまで終わっている前提で話を進めます。

それではNiceHash Minerを起動します。Device欄にマイニングに使うデバイスの一覧が表示されているはずです。この例ではCPUだけですがここはお使いのパソコンによって異なります。

Bitcoin AddressにNiceHashウォレットのアドレスが入っているか再度確認し、ウインドウ右の「Start All」を押します(赤枠)。

マイニングが開始されると、下図の様にマイニングの状況を表示する様になります。この後はこれを延々と続けマイニング報酬が溜まっていくのを待つだけです。

「Grobal rate」は1日あたりのマイニング報酬(ビットコイン額)と日本円への換算額で、その時点のビットコイン市場の相場に基づき表示されます。

「Balance」は報酬として得たビットコインのNiceHashウォレットへの入金額が表示されます。当然ながらここから出金した場合はその分だけ差し引かれます。

「Speeds」という場所に表示される数値がハッシュレートです。例ではこのCPUでRandomXmoneroアルゴリズムを使いマイニングした場合のハッシュレートが163.142H/sであることを意味しています。一般的にはこの数値が大きくなればなるほど報酬額が大きくなります。

マイニングの状況は、NiceHashのWEBサイトからアカウントにログインすることでも確認できます。外出先からも確認できるので便利です。

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とりあえずマイニングの方法はわかったけど・・

今回の例だと、マイニング報酬が0.00140mBTC/日(1.33円/日)になりました。

このパソコンは特殊な環境で実行しているので正確な報酬額ではないのですが(よってCPU名も敢えてボカしを入れています・・)、説明するための例として引用します。

まず1.33円/日ということは、仮にこのまま1か月続けると単純計算で41円程度の収入が得られることになりますが、この報酬額ではマイニングをするメリットは何もありません。

では仮に10倍のマイニング性能を持つパソコンで毎月410円の収入、100倍の性能で毎月4,100円の収入であればどうでしょう。実はこれも必ず儲かるとは限らないのです。その理由は消費電力にあります。

今回使用したパソコンはマイニング実行時の電力値が約60Wでした。これを1カ月(31日)ぶっ通しで継続すると約43KWhとなります。電気代の単価はそれぞれ地域や会社などにより異なりますが、仮に1KWhが26円とすると1,118円・・・。収入は41円しかないので毎月1,077円の赤字ですよね。

マイニングを成功させるためには?

せっかくやる気だったのに・・と怒られそうですが、ここでお伝えしたいことはマイニングと消費電力は切っても切り離せない関係ということなのです。

上記は極端な例ですが、マイニングで儲けるということは報酬額(売上)が電気代(コスト)を常に上回っている状態を指します。逆に言うと、小さい電力でマイニング性能の高い(ハッシュレートの高い)パソコンを準備して、且つ電気代を安くするための工夫をすれば良いのです。

具体的にどうすれば良いのか?次回はそのあたりの説明をしていきます。

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